子どもを抱きしめるとき、何を考えていますか。
5歳の息子を抱きしめるとき、私はいつも悲しいことを考えています。
「悲しいこと」を考えながら暮らすと「今」がいきなり楽しくなる。
終わりを意識すると今がぐっと輝きます。
私がこのことに気が付いたのは、中学生のころでした。
中学3年の3学期が異様に楽しかったのです。
友達に会っただけで幸せ、先生と冗談を交わすだけでゲラゲラ。
やっていることは2学期と同じなのに、3学期はなぜかとんでもなく面白かったです。
なぜこんなに楽しいのだろう。
そう思わずにはいられないほど。
浮かび上がってきたのは、「小学校6年の3学期も超楽しかった!」という思い出でした。
最終学年の3学期はたのしいという仮説の検証
仮説の検証、なんて書いちゃいましたが、たいしたことはしていません。
高校3年生の3学期を普通に過ごしただけです。
結果は、しっかり楽しかったです。
つまり、「終わりのあたり」がどうやら私は楽しいらしいです。
多分、「あ~まだ終わらないでー」と思うからだと思います。
失われていく時は、もうそれだけてとっても貴重なんですね、きっと。
「あーまだ終わらないでー」の時期を延ばせば、幸せな気持ちで暮らせる時間も伸びるのではないか。
これは、大学の時に実験してみました。
まあ、大学ってのは、それだけで楽しいのですが、終わりを意識していたせいもあり、とことこ楽しかったような気がします。
もうすぐ終わるんだ!と思うと、勉強している時間も惜しまれ(?)旅行やバイトを詰め込んで…。今思えば、もっと学べばよかったな、とも思うけれど、まあ、楽しめたことは確かです(苦笑)
苦しい時間を愛しい時間に変える方法
育児をやっていると、とてもつらい時があります。
抱きしめる心の余裕がすっかり消えてなくなる時です。
そんな時、私は、この「あーまだ終わらないでー」の気持ちを逆さにとったマインドセットをします。
「育児の終わりの時を意識する」のです。
あと数年もたてば、ママより友達と遊ぶほうが良くなる…。
結婚したら、顔も見せなくなるだろう…。
そんなことを思うのです。
すると、「今」がとんでもなくかわいらしく見えてくる(場合が多い)ので不思議です。
悲しい将来を思い描く時のポイント。
大きく深呼吸する。
空想を表現する吹き出しを想像する。
吹き出しの中に思いきり悲しい将来を描く。
お試しください。